クレジットカードヒストリー”クレヒス”とは？

クレヒスとは、「クレジットカードヒストリー」の略で過去のクレジットカード申込履歴や利用状況などが記録された重要な情報です。
特にプレミアムなクレジットカードを入手しようとするとこのクレヒスが非常に重要になるためきちんと理解しておく必要があります。

クレヒスはどこに情報が登録されているか

クレヒスは、国内の信用情報機関に全て登録されています。
信用情報機関は以下３つがあり用途によりどこの信用情報機関に加盟するか決めています。
・シー・アイ・シー(CIC)
・日本信用情報機構(JICC)
・全国銀行個人信用情報センター(KSC)

クレジットカード会社の場合CICやJICC、銀行や信用金庫は全国銀行個人信用情報センターに加盟しているようです。

この3つの信用情報機関は加盟会社（クレジットカード会社など）から登録された情報を一括管理し、全てのクレジットカード履歴を管理しており、いつどのクレジットカードに申し込んだか、その時の申請内容、支払い遅延履歴、カード紛失などの色々な情報をまとめています。

クレヒスに登録される期間

クレヒスに登録される期間や登録される情報の内容は、信用情報機関によって若干異なります。

例えば、CICの場合、加盟会員と締結した契約の内容や支払状況を表す情報(クレジット情報)の保有期間を、契約期間中および契約終了後5年以内としています。JICCにおいては、契約日や貸付日、貸付金額など(ご契約内容に関する情報)や、入金日、残高金額、延滞など(お取引に関する情報)の登録期間は、契約継続中及び契約終了後5年以内です。

また、全国銀行個人信用情報センターの場合、ローンなどの契約内容・返済状況(取引情報)取引情報は、契約期間中および契約終了日(完済されていない場合は完済日)から5年を超えない期間で登録されています。

クレヒスが影響を与える主なケース

一般的にクレヒスが影響するのは、主に以下のようなケースです。

● クレジットカードの新規発行審査
● 自動車の購入時にローンを組むとき
● 住宅ローンを組むとき
● カードローンの新規契約時

クレジットカードは個人の信用に基づいて発行されるため、個人の支払能力の指標になります。
よって、各金融商品の審査の際に個人の支払能力を確認する手段のひとつとして、信用情報機関でクレヒスの照会が行われます。

良いクレヒスと悪いクレヒス

良いクレヒス

良いクレヒスの状態とは、支払いがきちんとされ、返済の延滞のような情報がなく、しっかりと信用を積んでいる状態です。
良いクレヒスの状態を保つことによって、クレジットカードやローンの新規契約時や増枠審査の際に審査で有利になる可能性があります。
良いクレヒスを積むためには、しっかりと支払いや返済を行うことが重要です。クレジットカードの場合であれば、支払日や支払金額を確認し、遅延などをしないように心掛けましょう。

悪いクレヒス

一般的に、悪いクレヒスと判断されやすいのは以下の状態です。

●支払いの延滞や遅延が頻繁にある
●長期間の延滞がある
●短期間に複数のクレジットカードやローンに申し込んでいる
●クレジットカードの短期間での解約

このように、クレジットカードやローンの返済を延滞したり、遅延したりすると、クレヒスの状態を悪くする原因となり得ます。
また、短期間で複数のクレジットカードに申し込むと、「多重申し込み」と見なされる可能性があるのでどうしても複数のカードを作る必要がある場合は少し期間を開けてから申込した方が無難です。

自分のクレヒスを確認する方法

信用情報機関に登録されている個人の信用情報は、実は個人でも情報開示請求を行うことで確認することが可能なんです。
情報開示請求の手続き方法は各信用情報機関によって異なりが窓口、郵送、Webで手続きを行うことが可能です。

郵送では所定の申込用紙に記入し、定額小為替証書などで手数料を納め、運転免許証などの本人確認書類のコピーを提出すると、後日、情報が郵送で自宅に届きます。
Web手続きでは、各公式サイトにアクセスし、開示請求の為の手数料をクレジットカード・PayPay・キャリア決済などで支払いを行うとインターネット上で情報が閲覧できます。
窓口での手続きの場合は信用情報機関の窓口に出向いて直接受け取ることも可能です。
(窓口請求者が減っている事もあり窓口開示を辞めている情報機関もあります）

各信用情報機関の開示請求で必要な手数料を参考で掲載致します。

良いクレヒスの育て方

良いクレヒスを積むには、頻繁にクレジットカードを利用するのをおすすめします。

通常の買物などでクレジットカードを利用するのはもちろん、一般的にほとんどのクレジットカードは公共料金などの支払いも出来ますのでクレジットカード支払いにしておくとよいでしょう。

公共料金などの毎月確実に支払う費用をクレジットカード払いにしておく事によって、良いクレヒスを育てることになります。

また、一番やってはいけないのは支払いの遅延です。
そえも１週間以上の遅延にもなれば故意に遅延させていると認識されせっかくのクレヒスに傷がついてしまします。

クレジットカード会社が一番嫌うのが支払いの遅延になり、クレジットとは日本語で信用という意味であり、その信用を無くしてしまいます。

１～２日程度の遅延の場合クレヒスには残らないようですのであってはいけませんが万一支払いの遅延をしてしまったら速やかに支払い手続きを行って下さい。