基礎知識

金属製クレジットカードが存在する

kazu

一般的にクレジットカードはプラスチック製カードを想像すると思いますが、実は一部のプレミアムカードには金属製のカードも存在するのです。
今回はそのプレミアムな金属製クレジットカードについてご紹介したいと思います。

金属製カードの魅力

保有しているだけでステータス性を感じられる

通常のプラスチックカードの重さは5g程度に対し金属製クレジットカードの重さは20g前後と約4倍の重さです。
見ただけで分かる金属の素材感や持ってみて分かる重量感から、金属邸カードには一際のプレミアム感を感じるでしょう。

また、金属製カードは年会費が高額なカードに限られるのも、プラスチックカードとは一線を画す要因になっています。

カード使用時にお店の人に驚かれる

金属製クレジットカードは、持っているとその特別感がある程度慣れてくるものですが、はじめて見る人にはやはり強烈なインパクトを与えます。

店舗などで決済をする時や、決済時にカードを手渡す時など、金属製カードに慣れていない人はその見た目や重さに驚きます。
ある種の優越感のような感覚を得られるかもしれません。

優越感を味わうなら知り合いとの会食などで人前で決済する際に金属製カードは特におすすめです。

ワンランク上の特典・サービスが付帯される

金属製のクレジットカードは、年会費が高額なカードに限られるため、ワンランク上の特典・サービスを利用することができます。

コンシェルジュサービスをはじめ、空港やホテル、ダイニングなどでの優待特典など利用価値の高いサービスが豊富にありますので、しっかり活用することで年会費以上の価値を享受することができるでしょう。

金属製カード紹介(申込み可能なカード)

アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード

アメリカン・エキスプレスはプラチナカード以上は金属製カードが付与されます。
プラチナカードはプラチナ・カード〈金属製〉とセカンド・プラチナ・カード〈プラスチック製〉の2枚が送られてきます。
基本カードは金属製のカードとなり、プラスチック製のカードはセカンド・プラチナ・カードとなりサブカードになります。プラチナ・カード申し込み時にプラチナ・カード〈金属製〉とは異なるカード番号で自動的に発行され、追加の発行手数料/年会費は発生しません。
2枚発行される理由はこのあとの”金属製カードのデメリット”でご説明しますが一部のカードリーダーで認識できない事があるためです。

入会金なし
年会費165,000円(税込)

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード

アメリカン・エキスプレスは2024年2月20日、従来のゴールドカードの新規発行を停止(実質廃止)し新しい個人向けカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード」を発表しています。
この「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード」は金属製のメタルカード専用となっています。

入会金なし
年会費39,800円(税込)

ラグジュアリーカード チタン

ラグジュアリーカードはどのステータスグレードでも金属製カードとなっておりますが、その中でも最も持ちやすいステータスカードががチタンになります。
この金属製カードの製造工程では46もの特許技術をが用いられており、まるで工芸品のような緻密さ・繊細さを感じます。

重さは約21gとプラスチックカードの4倍近く。
持った瞬間、ずっしりとした重さから「ラグジュアリー」なものと実感できます。

入会金なし
年会費55,000円(税込)

ラグジュアリーカード ブラック

ラグジュアリーカードブラックは、見た目のデザインも洗練されたステータス性がひと目で分かる金属製のクレジットカードです。
ラグジュアリーカードブラックは、基本スペックも高く豪華な特典が満載で、コストパフォーマンスの高いクレジットカードとして非常に人気があります。

入会金なし
年会費110,000円(税込)

ラグジュアリーカード ゴールド

Yellow Goldの眩い華やかな輝きを纏う24金コーティングの金属製カード。数多くの特許が凝縮されています。
24金コーディングのYellow Goldに加え、シックなカラーと仕上げが際立つ日本限定カラーの「Rose Gold」も用意。色はお好みで選択可能であなたのお好みの輝きを選べます。
手のひらで感じる本物の重厚感、これもやはり一般的なクレジットカードの約4倍の重さがあり本物だからこそ味わえる重厚感です。

入会金なし
年会費220,000円(税込)

金属製カード紹介(インビテーション(招待状)が必要カード)

今まで金属製カードで申し込み可能なカードをご紹介してきましたが、ここからは更にプレミアムなカードでインビテーション(紹介状)がないと申し込めないものについてご紹介していきたいと思います。

アメリカン・エキスプレスセンチュリオン・カード

アメリカン・エキスプレスカードは実は先にプラチナカードがメインカードとして金属製に切り替わっており、2021年7月ようやくセンチュリオンカードも金属製カードがメインカードに切り替わりました。
このアメリカン・エキスプレスカードは最初入会時に55万円の入会金に加え毎年の年会費が38.5万円で初年度はなんと100万円近く掛かるのです。
まぁ、センチュリオンカードのインビテーションが来る方は年間の利用金額が数千万円に達する方々ですので100万円は簡単に支払える方々でしょうから問題は無いのかもしれませんね。

入会金550,000円(税込)
年会費385,000円(税込)

ラグジュアリーカードブラックダイヤモンド

2021年11月に登場したラグジュアリーカードの「Mastercard Black Diamond」は、年会費が超高額なことで有名で、金属製クレジットカードは日本では2016年から発行されています。

先にご説明したアメリカン・エキスプレスのセンチュリオンカードは初年度約100万円掛かりますがこのラグジュアリーカードの「Mastercard Black Diamond」はなんとその上の約180万円!
入会金だけで110万円と入会金だけでアメリカン・エキスプレスのセンチュリオンカード初年度費用を超えちゃってます。。。

券面はマットブラックで表面には天然ダイヤモンドを埋め込んだ非常に豪華なカードになっています。

入会金1100,000円(税込)
年会費660,000円(税込)

JCB THE CLASS

2024年10月22日、日本ブランドであるJCB、その最高峰カードである「JCB THE CLASS」に会員希望性で金属製カードの発行を始めました。
THE CLASSの象徴ともいえるペガサスのロゴを彫り込み、重厚感あふれるデザインに仕上がっています。
通常のプラスチックカードに加え金属製カードが発行されアメリカン・エキスプレスのプラチナ同様に2枚保有することになります。
一点気を付けないといけないのは、アメリカン・エキスプレスのプラチナカードは金属製カード発行するにあたり追加費用は掛かりませんが「JCB THE CLASS」の金属製カードを発行するには別途発行手数料が掛かります。
発酵手数料は1枚当たり33,000円(税込)、夫婦で持つと2枚発行になりますので66,000円(税込)掛かります。
夫婦分の金属製カード発行手数料が年会費(55,000円(税込))を超えます。。。

入会金なし
年会費55,000円(税込)
メタルカード発行手数料33,000円/1枚(税込)

ダイナースクラブ・プレミアムカード

ダイナースクラブ・プレミアムカードでは、通常のプラスチック製のクレジットカードとは別に金属製のクレジットカードを追加発行することができます。
但し、JCB THE CLASS同様に金属製カード発行には別途発行手数料が掛かります。

入会金なし
年会費143,000円(税込)
メタルカード発行手数料シルバーデザイン30,000円(税込)
ブラックデザイン30,000円(税込)

ダイナースクラブロイヤルプレミアムカード

2024年7月1日、ダイナースクラブ銀座プレミアムラウンジにてダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカードが公式発表されました。
いままで公式発表はありませんでしたが実際には2021年からダイナースプレミアムカード保有者の上位顧客にインビテーション(招待制)で発行を開始しています。
このカード最大の特徴は入会できるのが限定された999名のみという超プレミアムカードです。

ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカードのブラック(黒色)カラーはプラスチック製、金属製カードはダイナースロイヤルプレミアムの世界地図の部分がゴールドでシリアルナンバーが入ります。

入会金550,000円(税込)
年会費550,000円(税込)

金属製カードのデメリット

カードリーダーで利用できない場合がある

金属製クレジットカードは、ガソリンスタンドやパーキングなどのカードリーダーが旧式だと読み込まれない場合や、機械につまり出てこなくなりカード詰まりする場合があります。

金属製クレジットカードは、プラスチックカードと厚みはほとんど変わりませんが、曲がらないという金属の特性もあり、一部のカードリーダーが対応していません。

アメリカン・エキスプレスやダイナースクラブであれば、金属製カードとプラスチックカードを併用できますので、万一の場合に備えてプラスチックカードも用意しておくといいでしょう。

ただし、ラグジュアリーカードはプラスチックカードを発行できませんのでご注意ください。

目立ってしまう

金属製クレジットカードの宿命とも言えるのが、どうしても目立ってしまう点です。

目立つことは金属製カードのメリットと言えますが、人によってはデメリットに転化してしまうでしょう。

金属製カードでもApple Payなどのスマホ決済を利用することもできますので、コンビニやスーパーなどで人の目が気になるのであれば、そういった方法を利用するのもおすすめです。

カードにハサミが入らない

クレジットカードを解約・更新して不要になった場合、処分する必要がありますが、金属製カードはハサミで切断できないため、そのまま捨てることはできません。

クレジットカードを処分する場合、セキュリティ上の観点からハサミを入れて使えない状態にして破棄するのが一般的ですが、金属製カードはそれができませんので、クレジットカード発行会社に送る必要があります。

クレジットカード発行会社の方で、溶解処理して破棄してくれます。

完全に溶解して使えないようにしてくれますので、自分でハサミを入れるよりも安全性は高いと言えますが、送るという手間があることをご留意ください。

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